双極バラエティ

こんにちは。双極性障害Ⅱ型の33歳男が日常をくだらないテイストで綴っていくブログです。

イランで男性に性的に襲われた話

どうもほうふつです。


400記事以上書いてきて、今回の話を記事にしたかどうか記憶が曖昧なのですが、多分書いてない話のはずなので、とりあえず書きます。




イランに半年ほど留学していた時の話。



せっかく長い期間留学するのだから、有名な観光スポットは制覇したいな〜という思いがあって、色々なところに行きました。


ただし、日本人の友だちと一緒に旅行することが多かったので、一人だけで好きなところに旅行したいという気持ちがずっとありました。


一人で旅行したのは二回。


一度目は、マシュハドという都市へ行きました。


このマシュハドというところはイスラームシーア派の聖地です。


シーア派で事実上信仰されているアリー・レザーというエマーム(昔のエラい人だと思ってください)の廟(お墓)があり、めちゃくちゃ多くのシーア派の人たちが世界中から巡礼に来ます。


実際に行ってみると、すごかった。


何千人もの人たちが、広場で地面に座り祈りを捧げていました。

これまで色んな廟に行ってきましたが、このレザー廟ほどすごみのある雰囲気はありません。

敷地内のタイルはめちゃくちゃ奇麗でした。

マスジェド・エマームというモスクがエスファハーンという都市にあり、それは世界遺産に指定されているのですが、個人的にはレザー廟の方が壁のタイルは洗練されていると思います。




で、二回目の一人旅。

この時は、まずコムという聖地に行き、そこからエスファハーンに深夜バスで向かうことにしていました。


エスファハーンには何度も行ったことがあるのですが、一人で行ったことがなく、大好きな都市でもあるのでまた旅行する予定を立てました。



エスファハーンに行く前にコムの廟を見て、そこからバス停まで行ったのですが、なかなかバスが来ず。


仕方がないのでバスが来るまでひたすらバス停前で待つつもりだったのですが、

バス停の近くにあるキオスクにいた兄ちゃんが話しかけてくれて、結局キオスクの店内でお話をしながらバスを待つことになりました。


そのお兄ちゃんは、タイに2回行ったことがある、という話をしてきました。

お兄ちゃん曰く、

「タイは女とセックスし放題の国で最高だぜ」

とのこと。


この話を聞いた時点でイスラーム教的にも人間的にもヤバいヤツなんじゃないかコイツと思ったのですが、

女の人が好きなので自分には手を加えてこないだろう、と考えひたすら話を聞いてました。






……が、実際にはそうではなかったのである。


キオスク近くの公園を案内すると言ってきたので、店を出て歩いていたところ、


「手を繋ごう」


と言ってきました。



個人的には同性と手を繋ぐのはかなり嫌だったのですが、イラン人って結構同性の友達同士でも手を繋いで歩く人多いんですよ。


異文化理解の一環ととらえて、僕はその兄ちゃんと手を繋ぎ、公園のベンチまで行って座りました。




そしたら突然、

「ほうふつ、キスしようぜ」

と言われた……



その時、コイツは女も男もイケる人なのだなと悟りました。


それはさすがにイヤだ!って言ったところ、


その兄ちゃんは無理矢理僕の肩を抱いて唇を近付けてきたのです……






……めちゃくちゃ力入れて振りほどきました。


ここで強く拒まなければ、最悪掘られると思いました。


あちらが唇を近づける・こちらが抵抗する

というやり取りを2分くらい続けた後、


相手がようやく折れて、手をほどいてきました。


僕はさっさとこの場から離れないとヤバいと思ったのでバス停に直行したのですが、

ちょうどその時僕が乗るはずだったバスが出発していくのを見てしまいました……



バスが来たら教えてやるとその兄ちゃんに言われていたのに、教えてくれなかったどころか襲って来たのでめちゃくちゃ腹が立ったのですが、

バスが去っていくのを見て後ろをふと振り返ってみたところ、


その兄ちゃんがなんとも寂しそうな顔をしていました……




なんか、その顔見たら、

ちょっとかわいそうなことした的な気持ちに何故かなりました笑




結局、たまたまバス停近くに停まっていたタクシーの運転手さんに交渉して、エスファハーンまで夜中に連れて行ってもらうことになりました。




タクシーの窓から見た、イランの赤い砂漠の空に広がる星空は、今まで見た夜空の中で1番美しくきらめいていた。









まぁ、ヤバいヤツに襲われたのは苦い思い出ですが、


男でも女でもイケる人たちのことを嫌悪する気持ちはありません。


襲われさえしなければ、ね笑


性的マイノリティの人たち全員が悪いわけではないからね!





以上、ヤベーヤツに掘られそうになった話でした。