どうもほうふつです。
いきなり注意ですが、今回は結構生々しい気持ちの悪さを含む内容の記事となります。読んでみれば分かります。結局読ませるんかい。
僕は睡眠中、悪夢をたまに見ます。
眠剤を飲まずに寝た場合、悪夢を見る確率は何故か高くなります。
で、一昨日くらいに眠剤飲まずに寝たところ、超気持ち悪い夢を見て、途中で目が覚めました。
その内容とは!
まず、僕はSF小説のような設定の世界に生きてました。
その世界では、自分の子どもを何らかの理由で作れない人は、いわゆる「キメラ」のような生物を作り、我が子として育てます。
この世界でのキメラは、試験管環境においてある生物の受精卵のDNAの中に人間のDNAを混ぜこむことで、その生物と人間の両方の性質を持って生み出される生き物です。
僕は子どもが作れなかったので、キメラを生み出して育てることにしました。
しかし、技術的な問題により、キメラを生み出せる確率は低いです。
僕は何度もハリネズミのような生物の受精卵に自分のDNAを移植してキメラを作ろうとチャレンジしましたが、失敗続きでなかなかその苦労は実を結びませんでした。
大きな試験管の中で羊水のような液体に包まれた出生前のキメラは、ほとんどの確率で生を受ける前に死にます。
しかし、僕は自分の子どもを持つことを諦めませんでした。
そして、何度目かの挑戦で、うまくいきそうな状況になりました。
大きな試験管装置の中でキメラが生まれる直前、誕生前に発せられるブザーがなりました。
僕は急いで試験管の前に行こうとしましたが、途中で足を止めました。
同じ装置内で繋がっている、他の人のキメラの誕生ブザーも鳴っていたことに気付いたのです。
その時僕は、ふとこう思いました。
このままでは、その他のキメラが誕生する際に試験管内に満たされた液体養分が多量に消費されてしまい、栄養不足より自分のキメラが生まれなくなるのではないか、と。
そう考えた瞬間僕はとっさに、その他のキメラに養分が流れてしまうのを防ぐために、そのキメラに通じていた栄養補給の器具を粉々に破壊したのです。
結果として、自分のDNAを持つキメラは無事に誕生しました。
もう一方のキメラは、間もなく死にました。
ハリネズミのようなキメラを手のひらに乗せ、嬉しい気持ちを味わいましたが、それ以上に、自分がしてしまったことへの罪悪感に心が覆われました。
人の「子ども」を殺し、自分の子どもを誕生させたのですから。
その時、死んだキメラの親である女性がこちらをにらみつける顔を見てしまいました。
彼女の表情は、哀しく憂鬱であると同時に、僕に対する怨みを全面的に表していました。
その後僕は、自分のキメラを育てながらも、その時の彼女の表情を片時も忘れることなく生きました。
また、彼女が失ったキメラの死体の試験管内での表情は、彼女の表情とまったく同じでした。
絶望の中にこちらを冷酷ににらみつける顔。
これも、心にまとわりつくことを止めず、僕は一生怯えながら生きました。
……という夢でした。
まぁ、悪夢を見たから何なんだという話ではあるのですが、
ここまで生々しい夢を見ることはあまりないし、夢を記憶することも普段はほとんどないんですよね。
今考えても怖い内容でした。
以上、オチなし。