どうも、ほうふつです。
今回の話は、書くかどうか迷ったんだけど、もやもやする気持ちを晴らしたいと思い記事にすることを決めました。
僕のちょっと離れた親族に、とある地方自治体の議員をやっている人がいます。
議員のお仕事は始めたばかりでなにかとストレスを感じることが多く、心療内科に行って少し安定薬のようなものをもらいたいとのこと。
で、うちの父が僕の通っている病院をその人に教えてあげました。
そこまでは特に問題がないのですが。
その議員の人には、25年間ほぼ実家から出ることができず引きこもりになっている弟がいます。
50歳くらいの人です。
議員である兄の人は、その弟のことも父に相談していました。
僕もその場にいたので、障害年金の受給システムなどを軽く説明し、もしかしたら弟さんはその対象になるくらいの重度の疾患をかかえているかもしれないよ、という話をしました。
その後も色々話をして、何か力になれることがあったらやってあげる!と父はその人に言いました。
その人は、ありがとう!と何度も言ってました。
で、次の日。
父は、その議員の弟さんを心配し、なんとか手助けしてあげることはできないかとインターネットで情報を探し、彼らの住む自治体に引きこもり相談センターのようなところがあることを知りました。
父は、そこに電話をかけて、〇〇(議員の本名)という者の弟が長年引きこもりで困っていると伝えたそうです。
そのことを議員の人に伝えると。
「俺、議員なのに!なんで俺の本名出したんだよ!」
と、言われたそうです。
それが僕にはたまらなくショックでした。
なんだかんだ言って、引きこもりの弟がいることは、議員という立場からして隠しておきたかったのです。
あるいは、25年間その引きこもりの弟を放置してきたことが世間に露呈することを恐れていたのかもしれません。
引きこもりの身内は、恥なのですか?
当然違いますよね。
そして、うちの父は、「俺、議員なのに!」といわれたのに対し、こう言いました。
「議員だからこそ、やろ!」
と。
本当にその通りだと思います。
引きこもりの身内が自分の名誉を傷付けると考えているような人に、市民の声を代表するべきである議員という役職が、務まるでしょうか。
むしろ、積極的に弟のリハビリや治療を手助けし、同じように家から出ることができなくて困っている当事者やその家族に寄り添うという姿勢で政治に取り組むのが人の道ではないでしょうか。
ただ、うちの父は、その支援センターに本名を本人の許可なく伝えたという点においては早計だったなと僕は思っています。
一応、個人情報なんで。
しかし、父は、あえて本人の許可なく本名を言ったのです。
何故なら、そのセンターの情報を教えるだけではその議員は絶対に何も行動しないだろうと、昔からの彼の性格を鑑みて思ったからです。
本名を伝え、「〇〇が近いうちに相談に来るのでよろしくお願いします」とまで言わないと、その議員は動かないと考えたのです。
そもそも、引きこもりが25年間も続いている人のために、兄弟や親が福祉センターのようなところや病院に全く相談したことがない、何も行動したことがないのは、異常なことだと父は言います。
僕も、そう思います。
だから父は、あえて本来なら言うべきではない本名を支援センターに伝えたとのことです。
昔から、その一家はその引きこもりの人を放置してきたそうです。
特に父親は、引きこもりの息子に対し、お前は甘えているとか情けない人間だとか、罵詈雑言を浴びせてきたようです。
ここからはあくまでも憶測になるのですが、
今になってその議員が弟の引きこもりをどうにかしたいと考え始めた理由は、今まで弟の面倒を見てきた両親がもう年齢の限界に行き着く、つまり死ぬことになると、自分が親に代わって弟の面倒を見続けなければならないと思ったからでしょう。
それをなんとか避けるために、今更あくせくしているのではないかと。
つまり、弟がかわいくて大事だからではなく、自分たちが面倒を見るのが嫌だから、なんとかして弟の問題を解決しようという考えに至ったのではないかと思うのです。
……なんだかやり切れないな〜という気分です。