双極バラエティ

こんにちは。双極性障害Ⅱ型の33歳男が日常をくだらないテイストで綴っていくブログです。

「双極が遺伝するから子ども生むな」問題についての反論

どうも、ほうふつです。

 

 

最近、ふとした時にいつも考えてしまうこと。

 

 

それは、題の通り、「双極性障害は子どもに遺伝するから双極性障害の人たちは子どもを作るべきではない」という意見に対しての反論です。

 

つまり、僕は双極性障害の人は子どもを生んでいいという立場です。

 

 

 

まず、双極性障害は子どもに遺伝するのか、ですが。

 

これについては、遺伝する可能性があるという確固たる根拠はまだないみたいですが、

 

仮にここでは遺伝する可能性があると仮定しましょう。

 

遺伝するとしても僕の立場には影響がないです。

 

 

 

遺伝する可能性があるとすると、双極性障害じゃない人たちの子どもよりも双極性障害の人の子どもの方が、双極性障害になる可能性が高い、という話になると思います。

 

 

で、僕の意見ですが、

 

双極性障害になる可能性が高いからといって、子どもを生んではいけないなんてことはないと考えています。

 

以下に、僕の考え方の詳細を説明します。

 

 

 

 

 

まず、「双極の人は子どもを生むべきではない」という考えを持っている人が何故そう考えるのか、いくつか理由が考えられます。都度反論していきます。

 

 

 

一つは、「子どもがかわいそう」という理由です。

 

生まれてくる子どもが双極性障害になる可能性が高いのに、子どもを生み、その子が親と同じく双極性障害になったら子どもが不幸せだ、ということです。

 

 

しかし、僕が思うのは、

 

双極性障害だったら不幸せ、とは限らない」

 

ということです。

 

 

当たり前のことですが、この世の中には、双極性障害じゃないけど自分を幸せだと思えない人が無数にいます。

 

例えば、ギャンブルにおぼれ借金地獄なのが苦しい人、友達が一人もいないのが辛い人、親の介護に疲れて自殺したいとまで考える人、ついつい飲酒運転をして人をひき殺してしまい人生お先真っ暗の人など、いくら挙げても挙げきれないほどのケースが考えられます。

 

一方、双極性障害の人でも、家族には恵まれていたり、元気な時は好きな趣味にいそしんだりと、人生をそれなりに楽しめている人もいます。

 

 

したがって、遺伝的に子どもが双極性障害になる可能性が高いと知っていて実際に子どもが双極性障害になったとしても、必ずしもそれだけで「かわいそう」とは言えない。そう思います。

 

 

人生には、双極性障害であろうがなかろうが、不幸や幸せをもたらす要因が膨大にありますよね。

 

双極じゃない人生でも双極の人より辛い人生を送る可能性はめちゃくちゃあるのだから、双極という「一要素」だけを考慮して子どもを生んではいけないとまで考えることはないと、僕は思います。

 

 

 

 

 

 

また、「双極の人は、双極が遺伝する可能性が高いから子どもを生むべきではない」と言う人の意見の根拠には、

 

「障害者をこの世に増やすべきではない」

 

という考えもあると思います。

 

 

 

これについての反論。

 

それは、

 

「健常者同士の親から生まれた子どもでも障害者になる(この世に障害者を増やす)可能性は十分あるので、自分を棚に上げてその可能性が比較的高い(かもしれない)に過ぎない人たちのことをとやかく言う筋合いはないと思う」

 

ということです。(そもそも障害者増えてもいいだろ!という反論もありますが笑)

 

 

そもそも子どもは、ある割合で障害者として生まれます。あるいは、将来的に障害者になります。これは、明らかな事実です。

 

今この瞬間にも、膨大な人数の健常者同士の子どもが、障害者として生まれたり、障害者になったりしているのです。

 

 

仮に、本当に障害者を絶対にこの世に増やしたくないのであれば、健常者だろうが障害者だろうが子どもを生んではいけません。

 

障害者(あるいは後天的に障害を持つようになる人)を生む「リスク」を避けることは、どんな親にもできないからです(リスクという言葉は不適切かもしれませんが)。

 

 

健常者で「障害者をこの世に増やすべきではない」という意見の人は、恐らく自分の子どもが障害者になる可能性を考えていないのではないかと思います。

 

健常者でも、仮に双極性障害になる子どもを生んだとしたら、その人自身が障害者をこの世に増やしたことになります。

 

そういう可能性は、誰にでもあるんです。

 

自分が双極性障害になる子どもを生む可能性のことは棚に上げて、双極性障害の人が子どもを生むことについてとやかく言う筋合いはない、と考えるのが人としての道というものではないでしょうか。僕はそう思います。

 

 

 

 

そして、最後になりますが、

 

「自分が双極性障害で人生が辛く、こんな辛いものを子どもに遺伝させるべきではない。よって、双極の人は子どもを生むべきではない。」

 

という考え方の人も、います。

 

 

これに対する反論は、シンプルですが、

 

「他人のことは他人が決める」

 

ということです。

 

 

自分が双極が辛くて子どもに辛い思いをさせたくない。

 

だから生まない。それは、当然自由です。自分たちのことですから。

 

 

しかし、「他人に」双極の人は子どもを生むなというのは、僕には分かりません。

 

 

 

上記の繰り返しになりますが、必ずしも双極の子どもがそうでない人より不幸せとは限らないです。

自分が不幸せだからといって、他人の双極の子どもが不幸せになるとは限りません。

 

他人は、他人でいいと思うのです。

 

 

 

 

 

 

以上、「双極が遺伝するから子ども生むな」問題についての反論を書いてみました。

 

 

ここまで書いてきて思うのは、

 

そもそも、

ある人が子どもを生むという話に赤の他人が首を突っ込むのは、思いやりに欠けることだな

という、至極当然なことです。

 

 

確かに、子どもを生むなら生まれてくる子どもの幸せは考えないといけませんが、

 

親の「子どもを生む幸せ」だって、尊重されていいと思います。

 

 

生んだのはいいがその後全く子どもを大切に育てない人に対しては、僕だって「じゃあ生むなよ!」と思いますが、

 

それは、双極性障害とか全く関係ない話ですよね。

 

 

本当に、真剣に子どもが欲しくて、すくすくと育てたい、生まれてくる子どもの幸せを願いたいという人は、双極がどうのという問題じゃなく、生んでいい。少なくとも、僕はそう思います。

 

 

 

 

ちなみに。

 

僕は最近、人生の中で結婚したり子どもを生んだりすることを視野に入れるようになってきました。

 

正直言ってまだ確固たる気持ちはないのですが、今後自分の気持ちがどうなっていくかはちょっと楽しみです(←なんじゃそりゃ)。

 

結婚願望とかないってこのブログを始めたころに記事に書いたんだけど、まあ、人は変わるものですね。

 

 

 

 

ではではこれで終わりです!

 

 

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