双極バラエティ

こんにちは。双極性障害Ⅱ型の33歳男が日常をくだらないテイストで綴っていくブログです。

実録!双極警察24時!~窃盗編~

多くの市民が善良に生活している一方、その平和をおびやかす存在がいる。

 

 

それが、この「双極ワールド」に蔓延する犯罪者たちだ。

 

 

 

彼らの犯罪行為は卑劣で残忍極まりない!

 

いくらこの双極ワールドの人々が犯罪者含め全員双極性障害とはいえ、必ずしも病気が免罪符になる訳ではないのだ!

 

 

 

 

今回我々「テレビほーふつ」スタッフは警察のパトロールに同行し、様々な犯行現場を24時間にわたり直接取材。

 

 

当記事制作者の労力の関係でそれらの犯行の一部始終を文面に書き出すことはできないが、その中でも特徴的な犯行、そして取り締まりについて簡潔にまとめた。

 

 

 

双極警察は悪人を決して見逃すことはない!

 

さあ、醜悪極まりない犯行、その実態をご覧頂こう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

①窃盗事件

 

 

 

 

 

双極警察のパトカーに同席し、パトロールに同行していた我々取材陣。

 

13時30分、パトカーの無線に突如本部からの通報が鳴り響いた!

 

 

 

犯行は、あるアパートの一室で起きた窃盗だ。

 

 

我々取材陣を乗せたパトカーは、犯行現場に急いだ!

 

 

 

 

 

 

 

速やかに現場に到着した後、警察は被害者に話をうかがった。

 

 

被害者の女性によると、犯行に気づいたのは13時頃、眠りから覚めて遅い朝食を食べようと冷凍庫を開けた時だという。

 

 

 

 

 

被害者A「はい……私には睡眠障害があるため昼夜逆転しており、いつも17時過ぎにしか起きることができていないのですが、今日はいつもより早く起きることができたので、自分へのご褒美に冷凍庫の奥深くに眠っていたハーゲンダッツをむさぼり食おうと思いドアを開けたところ……そうです、まさにそのとき犯行が発覚したのです……」

 

 

 

 

 

 

 

すなわち、窃盗の対象は、あのコンビニアイス最強と名高いハーゲ

ンダッツ。被害者の証言によると、ストロベリー味だったという。

 

 

人が楽しみにしておいたちょっと高級アイスクリーム、それも、とある情報筋によると最も双極女性に人気が高いとされるストロベリー味を盗むなど、言語道断!

 

 

犯人の悪事は、決して許されるものではない!

 

 

双極警察捜査官たちは、今回の犯行の悪質性は極めて高いと判断し、本部に応援を要請した!

 

ただし応援要員も全員双極性障害でうつ期に入っており、全員数か月間自宅に引きこもっている状態だったため結局だれも現場に来ることはなかった。

 

結果的に、引きこもりの双極患者たちに仕事に参加できないことに対しての罪悪感を植え付けるだけに終わったが、同僚の無念をひしひしと感じつつ、現場の捜査官たちは事件の全貌を暴くべく本格的に調査を始めた!

 

 

 

現場をくまなく視察し、被害者からの話を参考にしつつ調べた結果、捜査官たちはある一つの結論に達した。

 

 

 

それは、「被害者家族による犯行の可能性が高い」という残酷な調査結果だった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

被害者A「信じがたいです。私たち家族はとても裕福とは言えないものの、他人が楽しみにしていたハーゲンダッツを盗むというような卑劣なことをする人はいません。いないはずです!

 

しかし、警察の皆さんがそうおっしゃるのであれば……残念ですが、そういう可能性も考えないといけないのかなと……辛いですが……」

 

 

そう言う被害者女性の目には、今にもあふれんばかりの涙が浮かんでおり、まわりからも彼女が必死に歯を食いしばって堪えている様子がありありと見てとれた。

 

 

たとえ家族による犯行かもしれないとは言え、ひとりの女性にこれほど悲しい思いをさせる犯人を許すわけにはいかない!

 

捜査官たちは犯人への激しい怒りをその胸にたたえつつ、ついに被害者家族への聞き取りを開始した!

 

 

 

 

 

 

女性の家族は、お年を召した父親と大学生の息子、そして被害者の3名で構成されていた。

 

 

捜査官たちは父親にまず話をうかがうことにした。

 

 

彼によると、犯行があったとされる昨日から今日の昼頃までの間、彼は家にいなかったという。

 

長く続いている躁状態によりアルコールを多飲する毎日を送っている彼は、昨日の夜からいつものように行きつけの居酒屋に入り浸り、午前1時ごろに最後に時計を確認した後に酩酊して記憶が飛び、気が付いたら今ここにいたということだ。

 

 

捜査官は昨日彼が入店したとされる居酒屋に電話で確認したところ、確かに彼はその時間ちゃんと飲んだくれていたとのことで、彼の発言に矛盾はないことが判明した。彼が犯行者である可能性は低いことが分かった。

 

 

 

 

となると、怪しいのはもう一人の家族、大学生の息子だ!

 

 

記事作成の労力の都合上、なんやかんやで

 

 

捜査員「息子さん、とりあえず署までご同行願えますか?

 

 

捜査員が息子に任意同行を求め、息子がしぶしぶそれに応じようとした時だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

?「ちょっと待ってください!」

 

 

 

 

 

 

 

言葉を発したのは、その日たまたま任務に同行していたDNA鑑定のプロ、S捜査官だった。

 

 

 

S捜査官「皆さん、これを見てください

 

 

 

そう言ってSは、彼自身がキッチンにあるゴミ箱を漁って取り出したと思われるハーゲンダッツの空の容器を全員に見せた。

 

 

そして、取材陣(っていうか筆者)にはまったく分からない仕組みのDNA鑑定の結果を発表したのだ!

 

 

捜査官S「この部屋に住まわれている方全員のDNAを髪の毛から採取し、このハーゲンダッツの容器のふちに付着していた唾液のDNAと比較、検証しました。

 

 

その結果……ある人物の髪の毛と唾液のDNAが合致し、犯人が判明しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……その犯人とは、被害者女性さん、あなたです!

 

 

 

 

 

 

 

 

「な、なんだって!??」

 

その場にいた全員が耳を疑った。

 

 

さらに捜査官Sは、まるで探偵ものの漫画のように、突発的に自らの推理を披露し始めた!

 

 

 

 

 

探偵S「被害者女性Aさん。いや、犯人Aと呼ぶべきか……

 

 

 

 

あなたは、睡眠障害に悩んでいるといいましたね?

 

 

ハーゲンダッツの空の容器が発見されたゴミ箱から、あるものが見つかりました。

 

 

それは、あなたが常用しているであろう、ハルシオンの錠剤の包装です。

 

 

 

 

もはやただの名探偵S「あなたは、このハルシオン、つまり睡眠導入剤を飲んで、今朝眠りにつきました。

 

そして、あなたは知らなかったのです。

 

このハルシオンの服用で、『無自覚に睡眠から覚め、冷蔵庫などを開けて食品を食べ、その後また眠りにつくという副作用が出る可能性がある』ということを……

 

 

すなわち、あなたは記憶にはありませんが、自分でハーゲンダッツを食べていたのです。

 

 

 

あなたは自分でも自分が犯行者であることを知らなかったのです。

そう、

今この私が推理を発表するまでは、ね。

 

 

 

お前も警察だろ!S「刑事さん、あとはまかせました。

 

 

 

 

 

 

そうして、DNA鑑定官Sはまるで通りすがりの探偵か何かのように、威厳をやたら漂わせつつゆっくりと歩いてその場を去っていった。

 

 

そして、その場に残された警察たちは、この事件が、

 

 

 

 

 

 

 

「実質的には事件でもなんでもなかったという事実」

 

 

 

 

 

 

に肩を落とし、現場から退いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一つのハーゲンダッツが引き起こした今回の事件(事件じゃなかったけど)。

 

 

 

 

 

幸いにもその全容がひとりの優秀なDNA鑑定士、Sにより解明され、なんやかんやで大きな事態に発展することはなかった。

 

 

 

 

 

 

我々取材陣は、これからもSの任務に同行し、その華麗なるDNA鑑定さばきや推理のときの謎にカリスマな様子を撮影し、視聴率を爆稼ぎすることになるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして最後に、我々は今回の捜査取材を終え、ある一つの感想を述べざるを得ない。

 

 

 

 

 

すなわち。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「Sが調べるまでゴミ箱を調べなかった他の捜査員たちはめちゃくちゃ無能」

 

 

ということだ!

 

 

 

 

双極警察たちは市民の平和と安全を守るため、これからも任務を遂行していくだろう!

 

 

彼らは決して悪質な犯罪を見逃さない!証拠は見逃すけど!

 

 

では視聴者の皆さん、次の犯罪でお会いしましょう!さようなら!

 

 

 

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