僕はファイナルファンタジーシリーズがまぁまぁ好きで、といってもまぁ、1と7と8と10しかやったことないんだけど、
ファイナルファンタジー8に僕の好きなセリフがあります。生きる指針となっているものの一つといっても良いかもしれない。
それが、アーヴァイン・キニアスという青年のことばです。
「ほら、よく言うだろ~? 人生には無限の可能性があるってさ~。僕はそんなの信じてないんだ」
「いつだって選べる道は少なかった。時には道は1本しかなかった。その、少なかった可能性の中から自分で選んだ結果が、僕をここまで連れてきた。だからこそ僕はその選んだ道を…、選ばなくちゃならなかった道を大事にしたい」
(ファイナルファンタジーⅧより抜粋)
これ、100%同意なんだよね僕は。自分の人生に照らし合わせてしまう。
人生に無限の可能性があるなんて、ウソだ。
もし本当にそうなら、僕は双極性障害にならない道を選択できたはずだから。
どんなに努力しても、まるでなにか、自分ではどうにもならない大きな力のようなものが働いて、ある一つの道を選ぶ、というか選ばされることもある。
高校、大学での不登校や、留年、仕事をやめざるをえなかったこと。全て、自分が好きで選んだ道じゃない。
でも、そういった嫌な選択の繰り返しが、自分をここに連れてきた。
双極にならなければよかったと思わない日はない。
辛かったし、今だって辛い。
でも、これまでのあらゆる選択の積み重ねが、今の自分を構成してるんだよね。
双極になってなかったら出会うことのなかった人たちに会えた。
辛くても、障害者の視点を得て新しい世界を生きられるようになった。
病気を受け入れて、きっと病気にならなければこんなに英語を勉強して、翻訳者になる道を目指そうとは思わなかったし、サラリーマンとして生きていっていたと思う。
双極になって嫌なことが多いのは間違いないんだけど、そのことは僕に新しい人生を運んできた。
そう考えると、双極になることや、それによって苦しむ道を選ばざるをえなかったことも、僕の今を作っていて、大事なことだったんだよね。
このアーヴァインのセリフをたまに考えては、そう思ってる。
これからまた嫌なことがあって、なんでこんなことになるんだろう、嫌だなと思うときは必ず来る。
でも、ふとしたときにこのセリフを思い出して、今まで得られてきたことを振り返り、自分がこれまで人生の中で行った選択を、大切にしていきたい。
まぁ、しんみりなっちゃったかもしれないけど、今回は以上です。ありがとうございました!