どーもほうふつです。
よく聞く話なんですが、障害者がなんらかの手当(広い意味で、障害年金や障害者福祉手帳を指すとします)を得られることに関連して、異議を唱える人がいます。
それはすなわち、
「本当に手当が必要な人にのみ行きわたるようにすべきだ」
ということです。
言い換えると、
「本来手当が必要ない、障害が軽い人は、享受するな(手当に甘えるな)」
ということです。
このような意見に対し、僕は、ちょっとそれは違くないか?と思います。
もっと言うと、
「最終的に手当が必要かどうかを判断するのは行政だ、おめーらに判断されるこっちゃねー!」
と考えています。
何が言いたいかというと、
最終的には行政の審査により手当を与えるに値する患者だと選ばれた人は、ほぼ例外なく「本当に必要な人」だということです。
「本当は手当が必要ないレベルの人」が障害者向けの手当を受けてしまっている、というケースは、ほぼないです。
なんでわざわざこういうことを言うかというと、
双極性障害の方たちでは実はそこまでないんですが、
発達障害の方に「君は障害年金が本当に必要なほどは具合悪くないよね?本当に必要な人に手当が行きわたるべきでは?」っていうことを言う人を、ネットでちょくちょく見かけるからです。
こーいう意見を軽い気持ちで言っちゃう人が、僕はけっこう癇にさわるんです。
まず、障害年金などの手当(⇐正しくは年金なので手当とはまた異なるんですが、便宜上、手当と書きます)をある人に享受させるかどうかは、行政が決めます。
その前の準備段階として、担当医の診断書が必要で、当然医者も手当の必要性の是非を判断します。
さらにその前に、自分自身や家族などが手当の必要性について、じっくり考えます。
こういうプロセスを一からたどって、最終的に行政から手当を得られることを認められた人に対し、
「そんなに症状ひどくないよね?もっと本当に必要な人に手当をつけてあげるべきでは?」
とか言っちゃう人には、「あんたのモノサシは、担当医や行政や患者当人、その家族より正しいつもりなわけ?」と僕は思っちゃいます。
また、たまにこういう意見があります。
それは、
「自分も発達障害っぽいところあるけど、それでもそれなりに社会に適応してる。
なのに、自分と同じようなレベルで障害者っぽいところがあるくらいの人が、障害年金などの手当を受け取っているのはおかしいのではないか。もっと深刻なレベルの人たちに手当を回すべきではないか」
というものです。
そういうことを言いたくなる気持ちは、僕も、全く分からんでもない。
それでも、僕は、自分や家族、担当医、ついには行政が手当の必要性ありと判断したなら、その人は「本当に手当が必要な人」なんだと思うのです。
発達っぽい自分と比べてどうか、なんて話じゃない、やはりそう思うのです。
だらだら書いてきましたが、結局今回で一番言いたいことは、
「ある人に障害者向けの手当が本当に必要かどうかについては、外野がごちゃごちゃ言ってくることではない」
ってことです。
ちなみに、あえて断定しますが、
障害者向けの手当の恩恵を受けることは、甘えじゃないです。
周りの人が「お前はそこまで甘えるほど病気じゃないよ」などと言ってきても、無視して良いと思います。
障害の知識も言葉の責任もない周りの人より、自分の感覚や家族の意見、担当医と行政の判断を信じるのが、良いような気がします。
では今回はこれにて!