双極バラエティ

こんにちは。双極性障害Ⅱ型の33歳男が日常をくだらないテイストで綴っていくブログです。

障害年金受給・手帳保持の双極性障害の人が遊ぶことについて

(2017/10/05 追記

注意:本記事は、障害年金は全て税金から拠出されている」という、執筆時点の筆者の誤った認識のもとで書かれてしまっています。読み進める際にはどうぞその点をご留意下さい。詳しくはこちらをご参照ください。

 

 

こんにちは。今日は朝方に強めの雨が降っていましたが、私は天候に体調が連動するタイプで、特に天気が悪くなると眠たくなることが多いです。今朝もとてつもない眠気と戦いながら起床しました。無職で特に用事もないので早く起きる必要はないのですが、無職で昼過ぎまで寝ていると自己嫌悪が高まりそのまま永遠の眠りにつきたくなるので、仕方なくそれなりの時間に起きることにしています。

 

さて、初っ端から天気の話をしている時点で特に書くことがないということは皆様お見通しのことと思われますが、できるだけ毎日ブログを更新するということを一応の目標にしております故、こちらの都合で恐縮ですが苦し紛れの記事を掲載することをお許し下さい。

 

本日は、「双極性障害の人が障害年金精神障害者手帳の恩恵を受けているにも関わらず遊びまくるのはいかがなものか」というネットでありがちなテーマについて、軽く考えていきたいと思います。

 

まずこのような意見の前提には、障害年金障害者手帳を利用している人にはその分政府が税金を使っている、というのがあります。「障害があるため健常者並みに働くことが難しい人、そもそも働けない人の生活を援助するために日本の皆が納めている税金を使用しているというのに、そのお金を使って遊びまくるのはズルではないか」、また「そんなに遊ぶことができるなら本当は健常者並みに働けるのではないか」というのが今回取り上げるテーマの主旨だとお考え下さい。

 

まず少し考えてみたのですが、この問題に正解はない、少なくとも自分には導き出すことが難しいと思いました。簡単に出せる正解があるなら議論になったりしないですしね。ただし、意識的に考えようとするまでは「もらったお金をどう使おうが勝手でしょ?」という意見一択だったので、ものごとについてあらためて考えてみると自分の意見が意外と変わることがあり面白いと感じました。

 

正解はないとは思いますが、私の考えを箇条書きしてみます。

 

  • 今回のテーマにおいて、その対象になる障害年金や手帳の恩恵を受けている人が、「どれくらい遊ぶか」は考慮すべき点だと思われる。例えば、年に1回国内旅行に行く、月に1,2回くらい飲みに行くといった程度で遊びまくっていると認識されるのは、私としては腑に落ちない。何故なら、このような最低限の余暇を楽しむ行為を非難することは、「国の税金特別にもらってる障害者は一切遊ぶな」と言っているのとほぼ同じだと思うからだ。遊びまくることが許容されるかどうかについては色々な意見があってしかるべきだが、全く遊ぶのが許されないという意見に対しては反対、というのが私の立場である。
  • 私は、「遊びまくる」の定義は、年に何回も旅行に行ったり何回も高級レストランに行ったりするなど、障害年金や手帳の恩恵(税金)を遊びに存分に傾けること(「豪遊」に近いイメージ)、また、パチンコ等のギャンブルにあてることだと考える。
  • 最初から遊ぶ金欲しさに双極性障害障害年金や手帳の申障をする人は極めてまれなはずだ。障害年金や手帳を申請するには医師の診断書が必須なので、健常者が精神障害を装って申請するのはかなり難しい。特に、双極性障害の診断は躁とうつを何度か繰り返した経歴がある人にしか出ないため、双極性障害のふりをして申請を行うには、医師をだませるとしても通常数年と十~数十回の通院が必要である。したがって、最初から遊びまくるために不正な申請をする人はほとんどいないはずである。このことから、実際には双極性障害ではないのに(健常者並みに働けるのに)不正受給している人はほぼいないと考えられる。
  • ただし、申請時点では遊びまくる目的でなくても、実際に障害年金や手帳の恩恵を受けると遊びまくる人の是非については考える必要がある。また、双極性障害の人の場合はずっと体調が悪い訳ではないこともあるので、体調が良い時は「遊べてしまう」場合も多いはずだ。
  • 国としては、精神障害者が遊ぶことをある程度促進している節はあると思う。手帳を観光施設や映画館などで提示すると割引になる、というシステムを作っているからだ。ただし、障害者手帳の特典で浮いたお金や障害年金のほとんどを遊びに使ってしまうこと、ギャンブルに使うことは、常識的に考えて前提にない気がするが。
  • ギャンブルが禁止されていない点から考えると、手帳・障害年金と、生活保護とでは政府も提供する目的がだいぶ違うと言える。生活保護受給者は毎月まとまったお金がもらえるが、それをギャンブルに使うことは禁止されている。あくまでも生活扶助が目的というのが大前提である。手帳保持者・障害年金受給者には特にこのようなデメリットはない。このことから、国としては、精神障害者に最低限の暮らしを保障するためというよりはより豊かな生活をさせてあげるためにこれらの制度を作ったのではないか、と考えることができる。したがって、事実としてルール上は豪遊もアリである。
  • ただし、国がそういう意図でこれらの制度を作ったとしても、税金を払う国民がそれを納得できるかはまた別の問題である。
  • 税金を払っている立場の人たちが、双極性障害の人にはそのお金をより健康的な食事や療養に使って欲しい、豪遊するのに使う人のためならその分の税金は払いたくない、という気持ちになるのを否定することは私にはできない。正直なところ、感覚だけで述べるとするならば私も豪遊はどうかと思う。いくら国がそれを規制していないとしても。
  • 結論として、このような気持ちを否定することができない以上、やはりこの議題に白黒の解答を出すことは私にはできない。ただし、法で決まっている訳ではないので強制はできないものの、手帳や障害年金を受給する側もある程度のマナーというか、良識を持つべきなのかもしれないと思う。罰せられる訳ではないとは言え、遊ぶのも度が過ぎると嫌な思いをする人もいるだろう。その一方で、度が過ぎないレベルの遊びは当然できるべきだと思う。要するに、納税する側と、手帳・障害年金の恩恵を受ける双極性障害の人の側で折り合いをつけることが大事なんじゃないか、というのが現時点での私の最終的な意見である。

 

 

最初は「書くことないなー天気の話を無理やり引き伸ばして記事数をかさ増しするか」と思っていたのですが、なんとなく追加で始めたこの議論が自分の中で白熱して、数時間を費やしてしまいました。「作文などで書くことが無くても、無理やり手を動かすと意外と書くことが出てくる」の法則です。これからもこの法則にのっとり、書くことが無い場合はとりあえずキーボードの上で両手をカチャカチャ躍らせるというのを私のルーティーンにしたいと思います。お読み頂きありがとうございました。

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