いや、なんで今までこんな基本の素材見逃してたんだ、っていうか。
自虐で一笑いを取ることに命張るカテゴリブログならば、今まで自分が言われてきた悪口を丁寧に解説するというコンテンツはもっと早い段階で思いつくべきだったじゃん。
悪口の螺旋にとらわれし人生をかえりみて、皆といっしょに我がトラウマの極みに舌鼓を打つ機会をこれまでに提供できなかったことは、この男ほうふつ、悔やみの境地に達さざるを得ない。
つーことで、早速見ていこう。
First Stage:「きのこ」
結論から言うと、これを最初に言い出した奴は先天的に血と涙が枯渇している。
小学5年生の時、マッシュルームヘアー真っ盛りの僕は、一つ上の学年の三人組にきのこというあだ名を授けられた。
自分で好んできのこヘアーを選んでいない。
当時貧しかった僕の家庭環境で、美容院でイケメンカットをリクエストすることは不可能であった。
親に切られたら、髪というものは十中八九きのこになるのがこの世の道理である。
つまり、僕のマッシュルームをきのこと呼んでバカにする行為は、一生懸命働いて僕を食べさせてくれていたお父さんお母さんを冒涜するに等しい。
しかし、相手は屈強な6年生3名である。勝ち目は一切ない。
きのこであることを受容し、きのことして生きることがこの僕に課された苦難であった。
ちなみに、その三人組は、僕の存在自体は結構気に入っていたらしい。
こういうの、あるよね。
バカにしてるけど実はかわいがりのパワハラ七変化。（七変化？）
そして中学に入学し、運動場で中1と先輩の顔合わせタイム発生。
運動場に行進している最中、距離のある中2先輩ゾーンから大きな声で「きのこー！！！」と叫ばれ、僕は一年越しに気が狂いそうになったよね。
ちなみにその時もきのこ髪でした。
Second Stage: 「えっあいつ奥二重じゃん？キモっ」
今考えても、何故か奥二重という要素を突くことにより人を見下すことが可能であるという大発見をしたあのクラスメートの女たちの思考回路は、アインシュタインよろしく死後脳みそを後世まで残して解明を続けられるに値する。
すごすぎる。奥二重で他者をいじめるというのはもはやイノベーションである。
しかし、これだけではない。彼女たちの着眼点は常人のそれをはるかに凌駕している。
「えっプリントを丁寧に2つ折りにしてる！キモっ」
という、「因縁付ける」の領域を超越したフレーズまでも創り上げたのだ。
お前たちは、自身がプリントをサラの状態で持って帰ることに対しどういう仕組みで誇りを感じているのですか？
ちなみに、中3の2学期あたりから急に彼女らの悪口は止まる。
そのきっかけは、合唱コンクールである。
彼女たちはその時、合唱コンクールで一位を取ることに生き甲斐を燃やし続けていた。
何故それを高校受験に一切燃やさないのかは相当謎に包まれていたが、吹奏楽部の副部長という肩書きを有していた僕を見込んで合唱の監督的な役割に登用したいとお願いしてきた。どういう変り身の速さよ。
僕サイドも奥二重とプリントの禍根は水に流し、合唱の練習を監督し始めた。
すると、「ほうふつくん！すごい！」と敬われ、いきなりフレンドリーにされ、それ以来何故か奥二重でも許される存在に昇格した。
卒業して違う高校に行ったけど、ばったり道で会った際は「あ！ほうふつく〜んげんき〜！！？」などとニコニコ挨拶してきて親しみを継続してくれていた。
いつもめっちゃ声がでかかった。
めっちゃ声がでかいのは良いけど、道ばたでめっちゃ大きい声で遊ぶ金が無いからおっさんと援交してる話を僕にするのはやめてほしかっ
なんでもありません。次に行きましょう。
Final Stage: 「オカマ」
これは高校時代ですね。3年間男子たちから言われてました。女の子っぽい仕草とか髪型とか、そういうところからだったらしいよ。うん。
……ってオオオオオオィィィィィィ！！！！！！！
センス！
センスがなさ過ぎるだろ！！！！！！
これまでのヤツと比較したら、ヒネリがなさ過ぎるだろォォォォォォイ！！！！！
なんで小学校で「きのこ」中学校で「プリント2つ折りキモい」と来て高等教育で寸分のヒネリもないんだよォォォォォォォイ！！！！！！
なんか！
なんか仕掛けてきてくれ！！
どうせいじめるならせめてなんらかのカラクリをくれ！！！
オカマとかじゃもう逆に体が受けつけんのよ！！！
プリント2つ折りを経てのオカマは受け付けんのよォォォォォォォォォォォイイイイイイイイイイイイイイ！！！！！！！！！！
