双極バラエティ

こんにちは。双極性障害Ⅱ型の33歳男が日常をくだらないテイストで綴っていくブログです。

進学する高校の選択、そして自由とは

どうもほうふつです。

 

 

僕は、福岡県立修猷館高等学校という高校に入学し、卒業しました。

 

 

九州内でも五指に入る難関大学進学実績を誇り、恐らく私立(ラサール、久留米附設)を除けば1番か2番くらいの「お勉強がデキる人が行く」学校なのですが、

 

 

僕の性格、理念との相性は最悪でした。

 

 

 

 

 

例えば、

 

何故か「応援歌指導」なる行事が新入生に対し強制され、HR後になると「ドドドドド……」とけたたましい地団駄を踏みながらボンタン姿の先輩指導員が廊下を走って教室に入ってきて、席から立つように言われます。

 

そして名前のあいうえお順に点呼をされます。

 

「はい!」という声が小さかったら大声でぼろくそに文句を言われ、「お前の限界はそんなもんじゃない!自分で壁を作るな!」と言われたりしてました(今はどうか知らない)。日頃からおとなしい性格の子にも容赦はなく……

 

 

 

ひどい時は皆の前で黒板の横の壁に突き出され、暴力ととられてもおかしくないことをされます。

 

 

 

 

何故か、僕は常にクラスで一番指導員からダメ出しをくらい、何度も怒鳴られました。恐らく、応援歌指導というイベントへの猜疑心が強いことにより目つきが悪くなっていたし、ワックスをバリバリ髪につけてて態度が悪そうに見えたからだと推測しています。

 

 

 

 

僕は、入る高校を間違えたかもしれない、と思いました。

 

 

僕は、修猷館は自由な校風をモットーにしており、家から歩いてすぐ着けるというから進学を決めたのですが、しまった!俺ミスったかも!と思いました。

 

 

 

 

 

その後も、やたら運動会(なぜか『大』運動会と呼ぶ)で全然(僕は)楽しくないパネル応援コンテストをやらされたり、組体操をやらされたり、いつも僕はちゃんとできなくてクラスメートや先輩に怒鳴られたり。

 

 

どこが自由なんだ、携帯持っていけるくらいの自由しかないし、それは表面的な自由であり精神の自由ではないだろ!と思ってました。

 

 

 

そんな風に思う能力があった当時の自分、今考えても、「あの時の俺、賢かったな」と思います。

 

 

 

 

 

 

 

……急に僕のナルシズムが話に入ってきて「ん?」となった読者さんたち。

 

 

 

そうです、僕は自分がなんだかんだで大好きナルシストなのです。

 

 

 

そんなことはどうでもいいのですが!w

 

 

 

 

 

 

 

とにかく、高2で双極が発症する以前の時点ですら、入る学校ミスったかもしれんと思ってました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

で、時を少しさかのぼり、中学3年のはじめの時期。

 

 

僕、実は、進学先の第一候補に修猷館じゃなくて「博多青松高校」を選んでいました。

 

 

定時制で、自分で授業のカリキュラムを設定することができ、服装も私服で良く、特に変な行事もなく、授業は移動性でクラスに縛られることもなく、当時は真の意味で「この学校は自由だ!カッコイイ!」と思っていたのです。

 

 

 

今考えると、「俺、賢かったな~」と思います。

 

 

 

 

 

 

 

……すみません読者の方々。

 

 

僕は自分が好きなのです。何度でも言います、どうしようもなきナルシストなのです。

 

 

 

 

 

前にも書いたような気がしますが、

 

 

「俺は五段階評価で言うと『4.9』のナルシスト値ですね。残りの0.1に、自分がナルシストであることを自認できていること自体に純粋なナルシストとは言えない要素があるというか。ただ、そこに気付けてしまう自分の賢さに酔っており、そういう意味ではナル値5.0の人よりタチ悪いですね。」

 

 

なんですよ。

 

 

 

 

 

はい、とにかく僕はそういうヤツです。少なくとも今はね。(双極性障害発症後、しばらくの間は自己嫌悪値100でした。)

 

 

 

 

 

 

で、話を博多青松に戻します。

 

 

 

 

 

 

 

 

「博多青松に行きたい!」と進路指導で担任に言ったとき、

 

実際は言葉を濁しながらでしたが、事実的にはこのように返されました。

 

 

 

「博多青松は君の学力には合わない。君はもっと上の学校に行った方がいい。」

 

 

 

と。

 

 

 

 

 

 

断言しておきますが、その先生のことを僕は今でも好きです。

 

 

 

とてもやさしくて、生徒たちから多少バカにされることがあっても笑顔で対応できるという先生でした。割と生徒たちから慕われていました。

 

 

 

 

 

ただ、僕は今でも思う。

 

 

あの時博多青松に行っていたら、全然違う道を歩んでいたのではないかと。

 

 

 

 

もっと自分を好きなままでいて、自由で、適切な場において「自分を通す」ことができる人間になっていたのではないかと。

 

 

 

 

 

僕は、博多青松に行ってたら、絶対に自分と性格が合わないサラリーマン社会に属さず、はじめから何か違うことをしたのではないか、と(今結局サラリーマンやってませんが。というか、できませんでしたが)。

 

 

 

 

 

 

まあ、仮定の話でしかないのですが。

 

 

 

 

 

 

 

結局その担任の先生に「修猷館生は勉強熱心で、自由な校風だし、ほうふつ君に合っていると思うよ」と言われ、そっか~と思ってそのまま先生の言葉を受け入れ、修猷館を目指すことにしました。

 

 

 

 

また、中三の秋にオープンキャンパスみたいなのがあり、そこで吹奏楽部が楽しそうに演奏しているのを見て、「なんかいいじゃん!(上手くはないけど)」と思い、修猷館への思いを強くしました。そして入学しました。

 

 

 

 

 

しかし僕はトガっていた。あまりにもトガっていて、「自由な校風」の中で異端児扱いされた。

 

 

 

 

 

結局、部活以外全然楽しくない高校生活を送り……

 

 

 

 

 

お弁当を一人ぼっちで机で食べたり。

 

 

 

 

クラスメートと一緒に学食に行ってもずっと完全に無視されたり。

 

 

 

 

移動教室で隣に座るだけでも「気まずいw」とか言われたり。

 

 

 

 

バトミントンの授業で、基本同じクラスのメンバーで一緒に練習をすることになっているのに「お前はあっちのヤツらとやって」と言われたり。

 

 

 

 

本当に、学校に行きたく無かった。

 

 

 

苦しすぎて、もうクラスの窓から飛び降りて死にたいという気持ちを抑えて抑えて抑え続け、僕は潰れ、不登校になりました。

 

 

 

 

親は当初、なんとしてでも学校に行くよう僕に言いましたが、もう、歩く気力すらなく、ただただ恐怖におびえている子どもを見て、泣く泣く諦め。

 

 

 

本当は、学校に行かせてやりたいのだと思い、自分が情けなくて仕方がなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

で、なんだかんだで卒業、浪人して阪大外国語学部に入り。

 

 

 

 

そこは、当時の自己肯定感が弱い自分にとって、辛い高校時代を送ってきた自分にとって、きらめくような場所だった。

 

 

 

 

自分のように個性が強く、そして優しい人たちにたくさん出会え、いじめられもしなかった。

 

 

 

 

生涯の友達も、何人かできました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今考えると、進学する高校の選択とは、とても難しいものです。

 

 

実際に入ってみなければ分からない部分もあるし、もっと言えばギャンブルなのかもしれない。

 

 

 

 

そもそも高校に進学しないという選択もあるし、その選択しかない人もいるしさ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今、僕は自由に生きていて、ナルシストでいられている。

 

 

病気で起き上がれず辛いこともあるけど、基本的にはポジティブに生きられている。

 

 

 

 

 

この結果は、ひょっとしたら修猷館に行ってひどく辛い思いをした時期をなんとかのりこえたからかもしれないし、そうじゃないかもしれない。

 

 

 

 

 

そして、他の高校に行っていたら、もっと幸せな人生を送れてきたかもしれない。

 

 

 

 

本当に分からない。

 

過去の経験が、現在にどう影響しているのか、僕にはよく分からない。

 

これからも多分、よく分からないまま生きていく。

 

これが今回一番言いたかったことなのかもしれない。

 

 

 

 

 

とにかく、人生ってよく分からないな、っていう話でした。

 

 

 

 

 

まあ、できるだけ高校はちゃんと選んだ方が良いとは思います。

 

 

でも、入学前に完全に高校の内容を把握するのは不可能なのも事実です。

 

 

 

 

 

ほんとに難しい。高校卒業し、10年以上経っても、未だに僕は分からない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まあ、

 

「分からないことを分からないとちゃんと把握し、正直に言える俺、やっぱ賢いな……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……というオチにて、今回は終わりでーす!読んで下さりありがとうございました!