僕は、世の中には「当たり前」ほど強いものはないと思ってます。
例えば、「東大に行きたいから頑張る！」と努力する人より、「東大に行くのなんて当然」ということを潜在的に思ってしまっている人の方が、強いと考えています。
「ギャンブルはもうしない」と強く決心している人より、特にしないよう努力してなくても「ギャンブルしないのなんて当たり前」と思っている人の強さの方が上だし、借金も、昇進も、結婚も、する（しない）のが当たり前だというふうに頭の中でなっている人、ある種「妄信できている」人の方が、強いと思ってます。
しかし例外的に、その強ささえもろく打ち砕くものがある。
それが、うつだと思います。
「仕事するのは当たり前」「学校に行くのは」「子どもを産むのは」
そんな「当然」を当然じゃなくしてしまう。うつとは、そういうものでしょう。
僕たちのようにうつに脅かされる人たちは、「当然」が当然でなくなることに向き合わざるを得ません。
戦うか、逃げるか。
僕は、逃げたり戦ったりしてます。
はっきり言って、うつで辛い人は一旦は逃げた方がいい場合がかなり多いと思います。無理は禁物です。
でも、人生で何かを目指すことがあるなら（追記:そしてその実現を当然なすべきだととらえているのであれば）、その点においては戦わざるを得ません。
僕は、最近翻訳者になることを決心して、この一週間は本気で勉強してきたけど、これからうつの時期が来て、数ヶ月間動けないこともあるかもしれません。
それでも、戦えるかどうか、だと思ってます。
何もできなくても、諦めないなら戦っていることになると思ってます。
今まさにうつ状態の人がこの記事を見たら、あまりに刺激が強くて嫌な気分になるかもしれないです。
でも、自分は諦めない、ここだけは逃げない。そう主張したい気持ちがあります。
躁でもなんでも利用してやる、そんな思いでやってる！
（追記: 以上の文章をあらためて読んで気づいたのですが、僕はどうやら自分が翻訳者になるのを当然視しているようです。…がんばります笑）
