どうもほうふつです。
ご存じでしょうか。恐らく、多くの読者さんたちが知らないであろうことを。
それは、僕がこのブログの他にもう一つ、ほうふつ名義で英語勉強関連のブログを作って更新していた時期があったということです。
そのブログは内容的に人にモノを教えてるみたいな感じのテイストで、自分は上からものごとを他人に対し教授する的なことが苦手なので途中でやめました。
多分、記事は10コくらいしか書いてないはず。そして、完全にブログを消去しました。
やめて正解だったと思う。
ただですね、英語の翻訳の仕事をしている以上、日常に英語の勉強が必ずまとわりついてきます。
で、日常をこのブログに書くとき、たまに思うのです。
「自分が英語の勉強の内容を記事にするのは、さすがに読者さんたちに求められてなさすぎる行為である」と。
需要のない記事を書くことで定評のあるほうふつですが、それは禁忌としてきました。
でもさ、人っていつか自ら設定した壁を乗り越えられるよう努力したいという気質があるのかもしれない。
で、今回は一例として僕が最近どのように英作文、あるいはスピーキングの勉強をしているかの例を書いてみたい気分なのでね。書きます。
語学に興味がない方はごめんなさい。昨日やった日本語→英語の練習(翻訳、通訳訓練)の具体的内容について記述していきます。
日本語文:
「先月、東京 千代田区で横断歩道を歩いていた4歳の男の子が、緊急走行中のパトカーにはねられた事故で、意識不明の重体になっていた男の子が13日死亡しました。」
これは、NHKのネットニュースの冒頭文から引用した文です。
多くの日本語ネイティブの方から見ると、なんてことのない簡潔な文だと思われます。
しかし、僕はこの一文を訳すのに30分くらいかけました。
結構訳すのが難しかったのです。
では内容を見ていきます。
「先月、東京 千代田区で横断歩道を歩いていた4歳の男の子が、緊急走行中のパトカーにはねられた事故で、意識不明の重体になっていた男の子が13日死亡しました。」
まず、「先月」。
これはlast monthで問題ないかと思いました。
「東京 千代田区」
千代田区の「区」という部分をどう訳すかについて悩みました。
恐らく、読んだり聴いたりするのが日本人、あるいは日本語に慣れている非ネイティブの方だったら、
”Chiyoda-ku”
というように、「区」の部分まで含めて固有名詞にしてしまうのがしっくり来るかと思います。
ただし、「区」を英語にしてしまうという方法もあります。
今回はその方法で訳文を考えました。
そうすると、「千代田区」は”Chiyoda Ward”になるはずです。
(行政区画における「区」とはwardと訳せます。)
で、「東京 千代田区」という表現ですが、こういう場合"Chiyoda Ward, Tokyo"というふうに訳すのが自然な感じがします。
Chiyoda Ward in Tokyoというふうにinを使う手もあるのですが、上記のように表現することも可能です。英文記事ではよく見かける表現です。
「横断歩道を歩いていた4歳の男の子」
「横断歩道」はa pedestrian crossingと訳せます。
また、「4歳の男の子」はa four-year-old boyでいいと思います。
「歩いていた」の部分まで考えると、関係代名詞を用いて
"a four-year-old boy who was walking on a pedestrian crossing"でいいのではないかと考えました。
「緊急走行中のパトカーにはねられた」
これは、今回の訳で一番悩みました。
辞書を探しても、「緊急走行する」という英語表現が見つからなかったからです。
こういう時は、日本語をかみくだく処理をする必要があります。
「緊急対応する」というふうに解釈したら、なんとか訳が出せます。
よって、「緊急事態に対応していたパトカー」に置き換え、”a patrol car dealing with emergency”と訳出しました。
また、「(車が人を)はねる」はhitで表せます。
よって、ここまでの訳、
「先月、東京 千代田区で横断歩道を歩いていた4歳の男の子が緊急走行するパトカーにはねられた」
は、
” Last month, a four-year-old boy who was walking on a pedestrian crossing in Chiyoda Ward, Tokyo was hit by a patrol car dealing with emergency”
と表現しました。
まだ訳の全ては終わっていませんが、文が長ったらしくなるのでいったんここで切ります。
残りは、
「その事故で、意識不明の重体になっていた男の子が13日死亡しました。」
を訳せば良いことになります。
「その事故で」
これは、due to the accidentで問題ないかと思います。
「意識不明の重体」
「重体」という日本語に引っ張られて訳出を悩んだのですが、ここでは「意識不明という表現はすでに重体のニュアンスを含んでいる」
という考えから、あえて「重体」の訳は省きました。
「意識不明の」という表現は、"unconscious"という形容詞です。
「13日死亡しました」
「死亡した」はwas killedで問題ないかと思います。
killは「(人などが)~を殺す」という意味ですが、事故などで死んだ場合も使えます。
また、「13日」は、13thになります。今回の日本語では厳密には「13日『に』」と英訳する必要がありますが、日付の場合は前置詞に"on"を使います。これは結構中学~高校レベルの英語学習(特にテストなど)で重要な知識です。
したがって、
「その事故で、意識不明の重体になっていた男の子が13日死亡しました。」
は
"Due to the accident, the unconsious boy was killed on 13th. "
としました。
結果、
先月、東京 千代田区で横断歩道を歩いていた4歳の男の子が、緊急走行中のパトカーにはねられた事故で、意識不明の重体になっていた男の子が13日死亡しました。
という日本語文は、
Last month, a four-year-old boy who was walking on a pedestrian crossing in Chiyoda Ward, Tokyo was hit by a patrol car dealing with emergency. Due to the accident, the unconsious boy was killed on 13th.
と英訳しました。
はっきり言って、これが正しい英語なのかは僕には判断ができませんw
ただ、例えばこういうふうに考えて日ごろ勉強してますよということはお伝えできたのではないかと思ってます。
以上!!