双極バラエティ

こんにちは。双極性障害Ⅱ型の33歳男が日常をくだらないテイストで綴っていくブログです。

双極の人が遊ぶのに障害年金を使うことは悪いことではない

どうも、ほうふつです。

 

さていきなり本題ですが、

 

このブログを始めてからすぐの時期に、以下の記事を書きました。

 

soukyokuvariety.hatenablog.com

 

障害年金の拠出元について誤った記述があったりと、色々内容に問題がある記事なのですが、今振り返ってみると我ながら着眼点は悪くないな、と思います。

自画自賛だ文句あるか!笑

 

で、この記事に関連して、また、実は僕自身において最近障害年金の受給が決定したこともあり、最近は受給したお金の使い方について思考を巡らせることが少なくないのですが、

 

今、確実に思うことがあります。

 

それは、「双極性障害の人が障害年金を好きなこと(遊び)に使うことは、悪いことではない」ということです。

 

 

 

障害年金を受給すると、人によりますがひと月あたり数万円の振り込みがあり、それはほとんどの双極性障害の人にとって医療費に充てるには十分と言える額でしょう(しかし、入院している人は違うかもしれません)。

 

したがって、医療費を引いた分のお金でおいしいごはんを食べたりなど、遊ぶのに使うという選択肢が出てくるのですが、これは、悪いことではないと僕は思います。

 

今回はその理由を述べていきます。

 

 

 

 

 

まず1つ目。

 

上記にリンクを載せた記事にも同様のことを書いてありますが、障害年金は「生活保護」とは明らかに性格が異なります。

年金なんだから当たり前、という説明もできるのですが、そういった説明をしても、世の中には双極で障害年金を受給する人に対し「遊ばず医療費に充てて家や病院でじっとしててね」という考えを持つ人もいるでしょう。

 

しかしこれは、障害年金生活保護的なものだととらえている人による発想であると僕は思います。

 

行政は障害年金の使い道について、何の指定もしていません。

 

生活保護の場合、使い道は限定されています(ギャンブルに使ってはいけない、など)。

 

仮に障害年金に「正しい」使い方があるのであれば、確実に行政がそれを定めています。そうなっていないということは、使い道は自由であると考えていいでしょう。

 

よって、遊びたいなら遊べばいい。そう思います。

 

 

 

 

障害年金を遊ぶのに使っていいと思う理由、2つ目。

 

それは、そもそも遊ぶのにお金を使うことは悪いことではない、ということです。ちょっと元も子もない意見と思われるかもしれませんが、以下に述べるような人もいると思うので、あえて説明します。

 

 

障害年金を使う人の中には、たとえ自分が行政に毎月払ってきたお金が年金として還元される、という年金の仕組みが頭では分かっていても、「障害」年金を遊びに充てることに倫理的な罪悪感を感じる人もいます。受給額の多くを貯金に回すべきでは、と思う人もいるでしょう。

 

しかし、これに関して僕が思うのは、遊ぶのにお金を使うことはそもそも悪い行為ではない、ということです。

 

何故なら、お金を遊びに使うことにより、その「遊び」を提供する側が儲かるからです。

 

どんどん貯金されるくらいなら、使ってもらった方が商売人たちは嬉しいはずです。その人たちの収入が増えますからね。

 

しかも、ただでさえ双極性障害含め精神障害を抱える人の所得は低い傾向にあります。

このような、本来なら余裕がなく、お金を切り詰めて生活しないといけない人たちが、障害年金受給により家計が少し浮いて自分の好きなことにお金を使えるのなら、精神障害者も商売人もハッピーです。

 

これを悪いことというのなら、そっちの方がおかしいと僕は思います。

 

法的に禁止されているモノを買う、または違法なサービスを受けるのでなければ、倫理的なことは基本的に考えなくていいのです。

 

 

 

 

で、障害年金を遊ぶのに使っていいと思う理由、3つ目。

 

それは、障害年金の申請・審査はシビア、ということです。

 

誰でも受給できる訳ではないのです。厳正なる審査があるのだから、受給できた人は行政のお墨付きな訳です。

 

つまり何が言いたいかと言うと、行政は「ただ遊ぶ金欲しさに申請してくる(病気により暮らしが困難な状態でなく、お金も十分に稼ぐ能力がある)人をかなり徹底的に排除している」ので、受給が認められた人のほぼ全員はそもそも、受給者に選ばれた時点でこの日本において金銭的に生活が苦しく、気軽に遊ぶことさえままならない人なのです。

 

 

障害年金を受給する、と聞くと、「特に努力してないのに不労収入が入ってきていいね~」と簡単に思われる人もいるかもしれませんが、

 

この障害年金受給の申請から審査までの過程は、結構大変な道のりです。

 

 

まず、(分かりにくいため正式な用語を使うのは避けますが)障害年金受給に必要なのは、障害が発生して最初に診察を受けた病院からの「初診証明書」です。

 

これが、なかなか手に入らない場合が多いみたいです。

初診の病院が遠隔地にあったり、どこが初診の病院か覚えてなかったり、そもそも初診の病院に言っても医師が証明書を書いてくれなかったり、などといったケースがあります。

 

 

また、現在診察を受けている医師からの診断書も必要です。

 

精神科医は誰にでも障害年金申請のための診断書を書く訳ではありません。「この患者は受給の資格がある」とみなされない場合、ムリです。

 

さらに、障害年金を遡及して受給したい場合はまた別の診断書が必要です。

 

 

 

そして、地味に厄介なのが所得証明書の提出です。

 

一定額以上の収入がある人は障害年金の受給対象にならないため、収入がないことを証明するために所得(課税)証明書が必要になります。

 

前年度(遡及して受給する場合は前年度より前も)所得が基準よりあった人はもちろん受給対象外ですし、この書類を入手することはなかなか面倒です。

 

 

 

以上のような過程を経て、様々な書類を集めることでやっと年金事務所に受給を申請できますが、

 

これから日本年金機構の人による厳正な審査があり、さんざん待った結果、受給対象とならないケースも少なくないです。

 

 

この果てしないような手続き、厳しい審査を経て、やっと障害年金を受給できた人はほぼ、本当に体調が悪く、気軽に遊ぶお金の余裕もないような人たちばかりです。

 

単なる遊ぶ金欲しさの人たちとは全く違い、行政のお墨付き中のお墨付きな訳で、好きなことにお金を使っていいのです。

 

 

 

 

 

以上、双極の人が遊ぶのに障害年金を使うことは悪いことではないと思う理由でした。

 

もちろん、そもそも障害年金は「年金」なので、どういうことに使おうが基本的には自由、ということも一応明記しておきますね。

 

あと、当然ですが、遊ぶことを強要してる訳ではありません。しかし、体調が悪くない時に楽しいと思えることを積極的にするのは悪くないよね!という前提で書きました(僕の過去記事を読み漁ってもらえれば僕のスタンスが分かるんじゃないかと思います、なんて宣伝まがいのことを言ってみる)。

 

 

 

 

 

 

……ちなみに。

 

編集後記的なことを言うと、

正直、僕の障害年金受給が決まったことをこのブログに書くかどうかについては結構悩みました。

 

しかし、このブログで僕が実名や顔出しなどのレベルでの身バレを自ら行うことはないと決めている(本当の意味での身バレはしない)し、以前から書きたいテーマだったので、まあいいかと思って書いちゃいました。

 

僕の場合、体調があまり優れない中で3つの病院から書類をもらい、所得証明をかき集め、なんとか申請、受給までこぎつけたのですが、

 

その使い道は、かなりの額が翻訳学校の授業料に消えそうです笑

(散々遊ぶ金に使って良いと書いてきたのにオマエは笑)

 

 

でも、きっと受給されたお金で遊ぶこともあるし、そうする自分を肯定するつもりです。

 

 

ということで、今回の記事は終わりです!

 

この記事の供養ができたかな!まあ、良かった!