双極バラエティ

こんにちは。双極性障害Ⅱ型の33歳男が日常をくだらないテイストで綴っていくブログです。

双極性障害就活中の君へ

こんにちは。皆様、いかがお過ごしでしょうか。夏も終わり、少し涼しくなってきましたね。

 

この時期になるといつも思い出すのが、大学時代の秋に就職活動をしていたことです。

 

勘の良い方は「こいつ秋の思い出ろくでもねーな」と私を哀れむかもしれません。そういう方は、秋にまだ就職活動をしているというのが辛いことであると知っていますね。

 

 

冬頃から就活の準備を開始し、春、夏に面接を受け始め、まわりの友達が次々と内定を勝ち取っていく中で自分だけが取り残されていく。そうしてそのまま秋が来て、大学のゼミで同期が卒業旅行の計画についてわいわい話をしているところに一人だけスーツで、授業後に行く面接に向けてエントリーシートの内容を生気のない表情で確認しているという、この世の地獄としか形容できない事象が日本のあちこちで起きている、というのが私にとっての秋という季節のイメージなのですが...皆様、いかがお過ごしでしょうか。

 

中にはうつになる人が出るくらい、大学生・既卒の就活とは辛いものです。私も、そんな就活という名の苦虫をチューインガムよろしく延々とクチャり続ける学生の一人でした。

 

私は、1年就職浪人したにも関わらず就活が大学在学中に終わらず、結局そのまま卒業してから半年後に就職することがやっと決まり、結果として約2年半の間就活生をしたという、Eテレから密着取材オファーが来てもおかしくなかったレベルの人生泥沼ドハマりっ子ちゃんでした。

 

しかも私は、双極性障害のせいで就活がまともにできなかった人でもあり、今考えると、この逸材に「歪んだ現代社会の一面を切り取る最高のドキュメンタリーを撮影するには、君と君の暗い話が必要なんだ!」という監督直々の出演依頼が当時来なかったのは、かの局の調査が不足していたことに起因するものであると言えますね。

 

(※真剣に若者や障害者をテーマに番組制作を行っているかの局関係者の方々へ

この度は、当ブログのおふざけの材料として使用することになり、大変申し訳ありません。当記事は「就活生の暗い気持ちを少しでも明るくできれば」「かつての自分と同じ、双極性障害で就活中の方に雀の涙ほどでも笑ってもらえれば」という意思のもと執筆し、それ以外の意図は全くございませんので、どうか温かい目で文章を見て頂ければ幸いです。)

 

就活中、何度も自己分析をやり直したり、大学のキャリア相談室やハローワークで面接指導とエントリーシートの添削を受けたり、先に内定をもらった友達にアドバイスをもらったり、新卒就職エージェントのサービスを受けたりするなど、ありとあらゆる手を尽くしたのですが、それらの対策のいずれも功を奏すことはなく、ただただ時間と精神を消耗していきました。

 

就活がうまくいかない人にありがちな「俺、サラリーマンが向いてないだけで、実はとんでもない起業の才能を秘めてるんじゃ...!?」という妄想の道も当然通ってきてますし、「俺はアフィリエイト収入で生きていくからもう就活やめるわ」とにこやかな笑顔とともに宣言し、親を泣かせた経験もあります。そう、就活とは、学生本人だけでなくその家族の心さえもずたずたにカットする、悪のカリスマ美容師なのです。

 

 

さて、そんな人生で一番ゴミみたいなイベントこと就活ですが、健常者の学生さんにすら精神を病み休養・通院を余儀なくされ非常に辛い思いをする方もいるところ、双極性障害を抱える学生さんの大変さは筆舌にしがたいものがあります。

 

 

やはり就職しない訳にはいかないし、仕事でやりたいこともあるので、一生懸命に企業研究やエントリーシートの作成に勤しむ訳ですが、いかんせん体調が悪い時は何もできず、他の友達が意欲的に面接を受けたりしている中で自分は家のベッドでうつで寝たきり、という状況になりますよね。

 

新卒という条件で就活ができるチャンスは人生で事実上この一年のみ、就職浪人したら本当の新卒として見てもらえないこともあるらしい、そのまま卒業したらまともな会社にはもう入れないかも...などとぐるぐる考えはするものの、「今ふとんの上で体の方向を変えるのさえしんどいのに何ができるっていうの?」という現実もあり、悶々としながらただ時間だけが過ぎていく、そんな学生さんもいらっしゃるかもしれません。

 

急に体調が悪くなり、面接に行けないということもあるでしょう。キャンセルの電話をかけるのもしんどい、でも一度行くと言ったからには黙って行かないのもどうかと思うし...などとしている間に、まだ家にいるのに面接の時間になってしまい、企業の人から電話がかかってきたけど出ることもできず、ただただ自己嫌悪でこの世から消滅したくなる、という経験は双極就活生あるあるなのではないでしょうか。

 

また、現在体調が悪くなくても、就職して仕事を続けていくうちにいつか体調が悪くなるんじゃないか、そうなればどうせ仕事をやめないといけなくなるんじゃないか、などと考えると就活を頑張って良い会社に入る意味が分からなくなってくる...そんな方もいると思います。

 

 

ちなみに、私は上記の例の全てを経験しました。本当に就活が辛くて、そうでなくても病気が辛いのになんでこんな嫌な思いをしないといけないんだろう、と思っていたのですが、社会のせいにすることができず、「病気の自分が悪い」「企業に選んでもらえない自分が悪い」と半ば催眠のように自分に言い聞かせる日々を過ごし、精神がしおれていきました。

(その後、まともに生活することができなくなるレベルまでうつがひどくなったため、私は就活を一旦捨て、回復に専念することにしました。)

 

 

 

 

 

今回の記事で、双極性障害に悩みながら、なお就活に励む学生さんたちへ、私から言いたいことは一つだけです。

 

 

 

 

 

それは、「今はとにかく生きるだけでいい」ということです。

 

 

分かりきっていることをあえて言いますが、就活って、めちゃくちゃ大変なんですよ。精神障害者じゃなくても、大変で、もうおかしくなりそうなくらいのものですよ。こんなもん、双極性障害で体調が悪いのにうまくいく方が不思議なのです。

 

 

「一生に一度しかない新卒」なんかより大切なものはいっぱいあるのです。なのに、それのために生きるか死ぬかってくらいに自分を追い込む必要性は、全くないです。調子が悪いときは就活なんて無視して、寝たり、引きこもったり、可能なら遊びに行ったりすればいいのです。

 

双極性障害で調子が悪いまま就活をやるほどの苦痛は、この世にそうはありません。「社会人(⇐たいていサラリーマンを指す)になったらもっと辛いことが待ってるんだから就活で辛いとか言ってちゃだめだよ」という人もいますが、一概にそんなことは言えるはずがないのです。そして、こういうことを言ってくる人は、自分が言った言葉の通りに我慢をした就活生が取り返しのつかないほどに病んだとしても、何の責任も取ってくれません。

 

双極性障害の症状が出ている以上、病気と常に対峙している訳じゃないですか。それだけでもうめちゃくちゃしんどいのですから、体調が悪い時は無理してエントリーシート書いたり面接行ったりしなくていいのです。

 

将来のことは気になるかもしれません。ただし、無理して就活を続けた結果、さらに深刻な病態となり、将来もくそもない状態になる可能性だってあります。症状の悪化というリスクをかけてまで、就活というギャンブルを真面目にやる必要はないです。

 

 

 

体調が悪い時は、生きるので精いっぱいなのがこの病気ですよね。ならば、いくら「大事な」就活でも一旦はさておいて、今は生きてるだけでいいのです。

 

 

 

 

さて、本日の記事は以上になります。就活が終わっていないと悩む学生のみなさんは、「おいおい最後まで読めば就活がなんとかなるって記事じゃねぇのかよこの役に立たねぇゴミブログが」と思われたかもしれませんが、何とでも言ってください。私、何とも思いませんから。生きてるだけでいいんで。

 

何を言われても、

 

就職しないまま大学卒業した履歴が一生つきまとっても、

 

なんなら今無職であろうとも

 

別に生きてるだけでいいんで。

 

ではありがとうございました!

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