どーもほうふつです。
本題に入る前に、
タイトルからも分かるように今回の記事はかなり刺激的な内容になっていますので、読むかどうかは自己判断でお願いします。
かなり病んでいる状態では読まない方が良いかもしれません。
では、内容です!
お笑い芸人、ダウンタウンの松本人志が、「死んだら負け」という発言をしたのはご存知でしょうか。
日曜にテレビでやってるワイドナショーという番組でそう発言したんですね。
この発言の背景には、あるアイドルの女の子が所属する芸能会社の上司にパワハラを受け続け、自殺したとされているニュースをその番組で取り扱ったことがあります。
そのニュースに関するコメントで、彼は「死んだら負け」と言ったんです。
これに関して僕は色々考えたので、ちょっと意見を述べてみようと思います。
まず、そもそも、この場合の「勝ち負け」ってどういうこと?って思いました。
死んだら負け、ということは、裏返すと「生きていれば勝ち」、というロジックになります。
僕の推論ですが、おそらく松本氏は、生きているということが大切だと思っているという考えを伝えたかったんだと思います。
さらに推論ですが、人間、辛いことがあっても生きてほしいというメッセージを伝えたかったのではないかと。
仮にこの推測が間違っていなければ、単純に彼の「死んだら負け」という考え方自体は、僕はそんなに非難されるようなことではないと思います。
ただし、頭の中の考えと、外に出す発言は、必ずしも意味的に一致しないものですよね。
発言の表現の仕方、つまり「死んだら負け」というセリフは、完全にチョイスミスだと思います。
その一番の理由は、遺族がその発言を聞いたらきっと辛いからです。
ただでさえ家族が自殺して悲しいのに、追い打ちをかけるように「死んだら負け」と、自殺した家族を否定するととられてもおかしくない発言をテレビでするのは、絶対にやってはいけなかったんじゃないかな。そう思いますね。
松本氏の発言についての僕の意見は以上ですが、
このテーマから発展して、「双極性障害患者が自殺することは負けなのか」ということを、考えてしまいました。
双極性障害で自殺することは、負けなのか。
どうなんだろうね。
これは、僕はむずかしいテーマだと思う。
双極性障害の人には、「生きているのが勝ち」とは考えられない人が多くいると思うのです。
生きているのが辛い。生きていることが大切なのだとは思えない。そう考えてしまう病気ですよね。
だからこそ、生きることから逃げたいのではないでしょうか。つまり、だからこそ死にたいと思うのでは?
全ての嫌なことから確実に逃げる方法。それが自死だと考えている人が、双極患者には少なくないんじゃないかな。
しかし、そんな状態の中で「死んだら負け」と言われてしまうと。
生きるのが辛い人、死にたいと思っている人の、心の「逃げ道」が完全になくなると思うのです。
つまり、そういう人にとっては、生きていたくないけど死ぬことも否定され、どうしても詰む、メチャ辛い精神状態になるんじゃないかなと。そう思います。
ただ、だからといって自殺を肯定すべきかというと、僕はそれは違うと考えています。
やっぱり、なんとかして生きる方がいいのではないか。なんとなくそう思うのです。
だからこそ、この問題は難しいんだ。
つまり、
生きているのが辛い双極患者に自殺するなと言う(自殺は負けだと言う)のは逃げ道をなくす行為でダメ、
しかし、自殺を許容するのもダメ、
じゃあどうすればいいの?
っていう話になるのですよね。
うーんむずかしい。
僕は双極患者だけど、
生きることに価値はあると思ってる。
そして、そのためにはひどく辛いことからは逃げた方がいいと思ってる。僕はそうして生きてる。
会社や学校、あるいは婚姻状態をやめればいいだけの話であれば、それでいいと思う。逃げることは、双極患者が生きていくための手段だと思うから。
でも、全ての人にこの考え方を強制することはできないんだよね。
自殺した方がいい、生きていることは負け(生きることは自分にとって大切ではない)、と思ってる人は、間違っているのか。
僕には答えが出せない。
ただ、死ぬ前に、辛い生活の中で逃げられることからは全部逃げてしまってから考えてみれば良いのではないか。そうは思う。
以上、ちょっと考えてみたことを書いてみました。
またね!
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