双極バラエティ

こんにちは。双極性障害Ⅱ型の33歳男が日常をくだらないテイストで綴っていくブログです。

ほうふつ内閣の引きこもり方改革法その3~もちろん引きこもりの話は一切関係ないです~

西暦2058年現在。私はひたすらを見ている。

 

 

 

 

10年前、化石燃料が枯渇し、原子力発電所は既に全廃。

 

世界の人々は数種類の再生可能エネルギーを組み合わせ使用することで生をつないでいたが、そのエネルギーを再利用するための装置ももはや老朽化しており、2、3年以内に人類の先進的な暮らしはその歴史を終える――

 

ほとんど誰もがそう確信していた。

 

 

 

しかしその年、ある画期的なエネルギーが発見され、ただちに実用化に成功。

人類はその奢侈的な生活を諦めずに済んだのだ。

 

 

「ダラダラエネルギー」……それが新たに見つかった、もはやこの時代の人々の暮らしに欠かすことができないエネルギーだ。

 

 

ある科学者が発表した論文は、世界中の人々を大いに驚かせた。

 

すなわち、ろくに仕事もせず家でぼーっとしているだけの人生を送っている若者たちから、微細だが非常に強力な電磁波が発生していることが証明されたのだ。

 

 

 

当然、当初は多くの人々がそのエネルギーの実在に懐疑的だった。

 

その論文における、「若者はのんびり生きていればいるほどより大きなエネルギーを放出する」という主張は、当時はとても受け入れられるものではなかったのだ。

 

 

 

しかし、その科学者があるニートから発せられる強力な電磁波を活用し、クリスマス前の大阪御堂筋のイルミネーションで使用されるおよそ10万電球分の電力をすべて彼一人でまかなってみせた実演動画がYouTubeにアップされた以後、人々の反応は180度転換する。

 

その”夢”のエネルギーは、未来に絶望するほかなかった闇の時代を、まばゆく照らし出したのだ。

 

 

 

そして、各国の政府は大量のニート発電所に集結させる方針を打ち出した。

 

"人材"獲得は国境を越えて行われ、良質なニートは国々が競争して求めることもしばしばあった。

 

しかし大きな争いに発展することはなかった。

 

むしろこのふんだんなエネルギー源の登場の影響で、桶屋が儲かる式になぜか戦争行為は減り、まさに世界中が平和と歓喜に包まれたのだ。

 

 

 

 

 

しかし、この優秀なエネルギーの実用化には、ある欠点があった。

 

エネルギーの源泉であるニートは、睡眠時にしかその電磁波を発生させることができないのだ。

 

 

 

 

 

政府は、設立した複数のダラダラエネルギー発電所に最高級の寝具を配備し、膨大な人数のニートを招待した。

 

発電所では気分が落ち着くアロマをたき、ホットミルクも完備し、それでも眠れないニートには現役保育士による絵本の読み聞かせも実施した。

 

 

 

 

こうしてできるだけ長い間彼らを眠らせるための取り組みがエスカレートしていくにしたがい、問題が浮上した。

 

 

一日の半分以上を発電所での睡眠に費やしてダラダラエネルギーを毎日供給し続けるニートの「仕事」の対価が一律月収50万円では割に合わないと、多数の人権団体が声を上げたのだ。

 

また、こうした批判に対し、労働をしている人々からはすさまじいバッシングがあった。

 

彼らは働いても働いても雀の涙ほどの給料しか得られないのに、どうして働かずして眠るだけの人たちが国の平均年収をはるかに上回る配当を得ているのか、さらには増額までなされようとしているのか、という不満が爆発したのだ。

 

 

 

 

 

このような状況を受け、政府はある解決策の実施を市民に表明した。

 

 

つまり、ニートはダラダラエネルギー供給の見返りとして、毎月給料をもらうのではなく、一生続く夢の中の世界で必ず独裁者になれる権利を得られるというのだ。

 

これこそが、当時紛れもないニートだった私が約10年間眠り、夢を見続けている理由だ。

 

 

各国は共同し、技術の粋を集め、「一生眠り続けられる」「夢の中で独裁者になれる」機能を備えたふとんとまくらを開発した。

 

当初、市民は、先が長い若者たちが残りの人生すべてをそんなB級のSF映画ですら最近見ないようなシステムに費やす決心を行うことについて、懐疑的だった。

 

 

しかし、一旦募集が始まると、またたく間に合計数億人規模の若者たちが各国各地の地方役所に押し寄せ、役所の受付窓口担当者たちを馬車馬のごとく働かせることとなった。

 

 

この世界では、現実で生きることに希望を持てていない若者たちがあまりにも多かったことが証明された。

 

彼らはこれまでの人生を簡単に捨てることができたのだ。私もその一人だった。

 

 

私は発電所に到着し、用意されたふとんに入ると、アロマが気持ちよすぎてものの2、3分でその世界を永久に去ることとなった。

 

 

そしてその瞬間から、長い夢の中で、私の独裁人生が始まったのだ――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……すみません、いきなりメタな発言になるんですけど、一応今回はこれで一旦終わりなんですけど、一つお尋ねしたいんですけど、ここまで書いてきてこんなこと言うのどうかしてると思うんですけど、この話、

 

 

 

 

 

 

 

 

もう続けなくてもいいですか?

 

 

 

 

ちょっと色々問題あると思うんですよね、コレは。

 

 

まず、確実にコレ、なんでいきなりB級未満のSF小説始まったの?って思いますよね。

 

特に、前回と前々回の記事読んでなかったら意味が分からないと思うんですよ。

 

 

確かに前回、「引きこもりの話はもうしない、まったく別の話をします」という流れにはなりました。

 

ただ、

 

 

 

それにしてもテイストが違いすぎるだろ

 

 

 

 

しかも、この一年くらいで書いた150以上の記事の中でも初の試みを、なんで

 

「ほうふつ内閣の引きこもり方改革法その3~もちろん引きこもりの話は一切関係ないです~」

 

とかいう

 

わけがわからん題で始めているんだ

 

 

 

あと、ね、これ書くのにもう2時間以上費やしてるわけですよ。

 

 

何してんの自分?暇なの?ってなるわけですよ。まあ実際暇なんですけど。

 

 

 

これの続きをまた同じくらい時間かけて書いたら、もうね、単純に疲れるよね。暇疲れする。

 

 

 

という訳で、この話は今回で打ち切りで!

 

 

前々回、前回、そして今回と連続して読んで下さった方、本当にありがとうございます!

 

あでゅー!

 

 

 

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